分子栄養学カウンセラーで、栄養士の卵のfonfonです。
「40代女性 疲れが取れない」と検索すると、多くのサイトがヒットしますよね。
更年期による女性ホルモンの変化、自律神経の乱れ、そして筋力の低下など、これらは40代女性が直面する問題です。
しかし、多くの人が陥っているにもかかわらず、あまり知られていない原因があります。
それは慢性炎症やストレスからくる副腎疲労です。副腎疲労は、やる気がなくなる、だるさが取れない、ブレインフォグなど、様々な不定愁訴の原因となります。さらに、40代になると気になる女性ホルモンにも大きく影響するため、注意が必要です。
病院に行くほどではないけれど、なんとなく疲れが取れないなと感じる方々に向けて、慢性炎症や副腎疲労についてお話ししたいと思います。
40代女性はなぜ疲れるの?
40代の女性が疲れやすい理由は、複数の要因が考えられます。
- 更年期の影響
女性ホルモンの減少により、体内のエネルギー代謝が低下し、疲れやすくなると考えられています。 - 自律神経の乱れ
自律神経は、心臓や血管、消化器官などの自律的な働きを調節する神経で、ストレスや生活習慣の乱れによって乱れが生じることがあります。この自律神経の乱れは、疲れやすさやストレスに弱い状態を引き起こすことがあります。 - 筋力の低下
年齢を重ねるとともに筋力は低下し、身体が鈍くなり、疲れやすくなることがあります。 - 慢性炎症やストレスからくる副腎疲労
副腎疲労は、やる気がない、だるさが取れない、集中力が低下するなどの不定愁訴を引き起こし、女性ホルモンにも大きく影響するため、疲れやすさにつながることがあります。
40代の疲れの原因。更年期と副腎疲労の関係
40代の疲れの要因になる更年期と副腎疲労は密接な関係があります。
更年期には、女性ホルモンの分泌量が減少し、体内のホルモンバランスが乱れることがあります。これにより、更年期障害と呼ばれる症状が現れることがあります。
一方、副腎疲労は、ストレスや炎症などによって引き起こされる状態で、副腎が長期間にわたってコルチゾールなどのホルモンを過剰に分泌し続けることで、副腎が疲労し、十分な量のホルモンを分泌できなくなる状態を指します。
更年期には、副腎疲労によってコルチゾールが減少することで、更年期障害の症状が悪化することがあります。また、更年期には、ストレスが増えることで副腎疲労が進行することも考えられます。
疲れが取れない原因は副腎疲労?チェックしてみよう!
- 朝起きるのがつらい。
- 熟睡できず、朝目が覚めても疲れがとれていない。
- 甘いものや塩分が濃いもの(しょっぱいもの)が好き。
- エネルギーが不足している感じがする。元気が出ず、だるい。
- 今までで来ていた日常的なことをやるのに一苦労する。
- 性への興味が低下している。性欲がない。
- ストレスにうまく対処できない。小さなことでもイライラし人に八つ当たりしてしまう。
- 風や呼吸器の感染症に罹りやすい。罹ってもなかなか治らない。ぶつけた傷も治りにくい。
- 気持ちが落ち込む。うつっぽい感じがする。
- 人生に何の意味も見いだせない。楽しいことがない。
- PMS(月経前症候群)が悪化している。
月経の始まる数日前から、腹痛・頭痛・肩こり・むくみ・便秘・下痢・眠気・気分の落ち込みなどが激しくなる。
これらの症状は月経がはじまると軽快する。 - コーヒーやコーラなどのカフェインの入った飲み物やチョコレートを口にしないとやる気が出ない。
- ボーっとすることが多い。集中力が低下した。
- 物忘れをすることが多くなった。昼食に何を食べたか思い出せないほど記憶力が落ちた気がする。
- 食事をスキップするとぐったりしてしまう。
- 甘いものを食べると元気になるが、その後だるくなる。
- 我慢が出来なくなり、急にきれてしまう。
- 夕食後の午後6時以降になると少しずつ元気になってくる。
― 本間良子先生著「しつこい疲れは副腎疲労が原因だった」より引用 ―
これらの項目のうち3項目以上当てはまる場合は、「副腎疲労」の可能性があります。※あてはまるからといって、必ずしもこれだけで「副腎疲労」と診断できるわけではありません。
副腎疲労とは
副腎は腎臓の上にある小さな臓器で、様々なホルモンを分泌しています。その中でも、「コルチゾール」と呼ばれるホルモンはストレスホルモンとして知られています。このコルチゾールは、私たちがストレスに対応するために分泌され、様々なストレスに対処する役割を担っています。
しかし、コルチゾールが常に分泌され続け、適切な量が出なくなることで「副腎疲労」と呼ばれる状態が生じます。副腎疲労かどうかは、専門の病院で診断するか、自宅で受けられる検査キットで確認することができます。
副腎疲労のチェックリストで3つ以上の症状に当てはまった場合は、実際にコルチゾールを測定し、副腎疲労かどうかを判定することが推奨されます。
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副腎疲労の原因
副腎疲労は、副腎から分泌されるホルモンであるコルチゾールが過剰なストレスや慢性炎症によって常に分泌され続けることで起こります。
精神的なストレスに対して副腎はコルチゾールを分泌して対応しますが、長期的にストレスが続くと副腎は疲弊し、コルチゾールを適切な量分泌できなくなります。
また、炎症は免疫系が異物や病原体などに対して防御する反応ですが、長期間にわたって炎症が続くと副腎の負荷が増え、コルチゾールが不足する状態に陥ります。
このように、精神的なストレスや慢性炎症が続くと副腎が疲れ果て、コルチゾールの適切な分泌が妨げられ、副腎疲労を引き起こすことになります。
副腎疲労の対処方法
副腎疲労と診断された場合、以下の2つの対応が有効です。
- 慢性炎症の原因を除去する
- 慢性炎症を抑え、コルチゾール値を正常にする
- ビタミンCを摂取する
慢性炎症を抑え、コルチゾール値を正常にする
慢性炎症を抑え、コルチゾール値の正常化するには、アーシングが効果的です。
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アーシングはスピリチュアルなものではなく、科学的にも証明されています。慢性的な炎症を抑制する効果があり、コルチゾール値を正常にすることができます。2004年に発行された『代替・補完医療ジャーナル』でもその効果が公表されています。
私自身もアーシングを実践した結果、コルチゾール値がほとんど出ていない状態から、2週間でほぼ正常なレベルに戻りました。
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私は長時間無理なくアーシングできるので、シーツを使用しています。入眠もスムーズで、とても深く眠ることができ、翌朝のスッキリ感が違います。
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慢性炎症の原因を取り除く
慢性炎症の原因は多岐にわたりますが、身近なところに原因が存在することがあります。それは食事によるものであり、具体的にはグルテンと遅延型フードアレルギーが挙げられます。
グルテンに含まれる物質は、腸壁の細胞と細胞の間を広げてしまうことがあり、未消化の食べ物などが腸壁内に入り込み、炎症を引き起こす可能性があります。
また、遅延型アレルギーは一般的に知られている即時型アレルギーとは異なり、食べた後2〜3日後にだるさなどの症状が現れるアレルギーのことを指します。このため、自分自身では気づかないことが多く、アレルギーテストを受けることが必要となります。
知らず知らずのうちにアレルギー源の食べ物を摂取することで、副腎ホルモンであるコルチゾールが分泌され、アレルギーを抑えようとします。しかし、この状態が長期化することで、コルチゾールが分泌されなくなり、副腎疲労を引き起こすことがあります。
食事は日々の生活に欠かせないものであり、一度食生活をチェックしてみることをおすすめします。
ビタミンCを摂取する
ビタミンCは、ストレスホルモンであるコルチゾールの合成に必要な酵素を活性化するため、副腎機能の維持に重要な栄養素として知られています。また、ストレスによって増加する活性酸素種から細胞を守る抗酸化作用も持っています。
一方で、ビタミンC不足は副腎機能低下の原因となる可能性があります。特にストレスが長期化すると、ビタミンCの消費量が増加するため、ビタミンC不足に陥ることがあります。
したがって、ビタミンCは副腎機能維持に欠かせない栄養素の一つであり、ビタミンCを意識的に補給することで、副腎疲労やストレスによる健康問題の予防につながります。
まとめ
40代女性は様々の身体の変化が起こります。
人それぞれの原因はありますが、今回ご紹介した慢性炎症と副腎疲労は現代に生きていると陥りやすいものです。
まずは、副腎チェック表で該当した項目が多い場合は、副腎疲労かどうかを検査でチェックしてみましょう。チェックしてみる>>コルチゾール+DHEA/DHEA-S【NLASI】
また慢性炎症は現代病の何千という病気のもとと言われています。その炎症を抑えるためにアーシングをしましょう。